瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Jul 10, 2018

Asian Marine Biology Symposium(その 4)祝! 山守さん AMBS賞の受賞!

posted by AA

 Asian Marine Biology Symposium@熊本大会における Best Presentation賞は、京都大学の山守瑠奈さんの頭上に輝きました。おめでとうございます!
 山守さんは、瀬戸臨海実験所をフィールドワークの拠点として研究をされています。岩礁のウニ類の巣穴共生する、らせん型の貝の系統にありながら笠型の貝を持つハナザラの生態の研究をされています。












山守さんのホームページは下記です。

https://hanazara87.wixsite.com/lunayamamori

 このホームページからご本人の許可を得て、本研究の目的を引用させていただきます。
  「生物多様性は、熱帯林をはじめとする森林やサンゴ礁といった、環境改変生物が複雑な構造物を創る場所で育まれてきました。海での主な環境改変生物は、サンゴに代表される藻類を内部共生させた造礁生物、カイメンに代表される濾過食性の固着生物、そして砂泥底や柔らかい岩盤に巣穴を形成する穿孔生物です。これらの生物が創る構造物は多様な生物の住み場所として利用されますが、このような住み場所を介した共生系を「住み込み共生」と呼びます。
 有名な例では砂底のテッポウエビの巣穴にハゼが住み込み共生することが知られておりますが、このように砂底ではスナモグリやアナジャコ、ゴカイやユムシ、シャミセンガイ等様々な穿孔生物の巣穴から特徴的な共生生物が見出されてきました。一方で、硬質な岩盤における住み込み共生はほとんど研究例がありません。
 岩礁潮間帯で優占する藻食者のウニ類は、軟岩質の磯で岩に巣穴を掘って暮らします。巣穴で生活するウニは自ら穴を掘る穿孔性のタワシウニと、タワシウニの死後にその巣穴を利用する借孔性のナガウニ・ムラサキウニに分けられます。このような巣穴の二次利用は、柔軟な砂泥底では生じない岩盤環境特有の現象です。私は、この岩盤環境特有の巣穴の二次利用が岩盤の生物相に与える影響を調べる為、この穿孔性・借孔性それぞれのウニの巣穴の生物相を調べました。」





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