瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Feb 16, 2017

大阪市立大臨海実習 (7/16-22) 

Posted by TPS

あけましておめでとうございます.本年も「せとブロ」をよろしくお願いいたします.

もう年が明けてしまいましたが,暑かったあの夏を思い出しつつ・・・.
2016年7月16日から22日にかけて,大阪市立大学の臨海実習が行われました.


本実習のメニューは,ウニの発生観察,プランクトンの観察,番所崎での磯採集・観察,そして観察結果の”プチ”発表会,さらに巻き貝の生理学実験です.

まずは宿泊棟からの避難経路の確認です.最近は白浜でも地震を感じることが増えているので,いざという時に備えます.

 初日はガイダンスのみなので,夜は決起集会(?)でした.部屋の片隅では定番の麻雀も.あの時の手牌を大公開!


2日目からはウニの発生観察です.今回も卵の透明度に定評があるコシダカウニさんの出番です.

小宮先生による採卵・採精実験の実演です.今回のコシダカさんは素直な良い子ぞろいでした.

塩化アセチルコリンを注射して・・・,期待に満ちた目で反応を待っています.どの実習でも,この時間は目の輝きが違います.


 採卵・採精が成功したあとは,スライドガラス上で受精の様子を観察します.受精膜があがっていく様子はなかなかの感動ものです.

そして発生ステージごとにスケッチです.みなさんかなりうまく描けていました。あ,写真を拡大してチェックとかしちゃダメです.

3日目もウニの発生観察を継続です.小宮先生による発生学の講義もありました.

コシダカさんも立派なプルテウスになりました.


 4日目は久保田先生による水族館ツアーから始まりました.パネルを使って動物門の解説です.

その後は実験所からほど近い番所崎での生物観察と採集です.先ほどの動物門のうち,いくつをカバーできるでしょうか.それにしてもなかなか良いアングルの写真ですな.

今回の実習は,連日とても良い天気に恵まれました.きっと採集も捗った…はず.

翌日の夜に,採集した生物に関する「プチ発表会」が企画されているせいもあり,観察には熱が入っています.

スケッチも念入りです.1人5分(あくまでも予定)の発表とはいえ,真剣に取り組んでいます.

実習のメニューは実に盛りだくさん!水族館の職員さんが採ってきてくれたプランクトンの観察も行いました.

図鑑と照らし合わせながらプランクトンを同定、スケッチを行います。ガイドブックも活躍していますね。

プランクトン観察の定番といえば、このフジツボのノープリウス幼生です。成体からは想像がつきにくいのですが、幼生を見ると「フジツボ=甲殻類」ということに納得がいくのでは?

プランクトンの観察の合間には、明日の生理学実験に使用する巻き貝の採集に出かけました。暑い中、一列に並んで小さなアラレタマキビを集めています。

採集した巻き貝は、新聞紙の上で一晩乾燥させます。口側を上にして、お互いにくっつかないように配置するのが職人技です。

この日の夜の部は、前日に採集した生き物に関しての「プチ発表会」です。各自が興味を持った生物について調べた結果を、紙、黒板、タブレット、身振り手振りとあらゆる方法で発表していきます。

短期間でまとめたとは思えない素晴らしい内容、そしてユニークな発表が目白押しでした。時間が経つのも忘れるくらいに…(23時過ぎに終了)。

職人が一つ一つ丹念に乾かした結果がこちらになります。すばらしい!もちろん乾燥に強い巻き貝さんは元気に生きています。


6日目は巻き貝の出殻反応実験にチャレンジです。いや、本当に盛りだくさんの実習ですね。

職人たちの手によって一晩乾燥させた巻き貝を、様々な水溶液に浸し反応を観察します。殻に閉じこもる、殻から出たままになる、逃げるなどの行動が観察できます。

最後は巻き貝さんの気持ちを知るため、みんなで水溶液を味見しました。より深く巻き貝について学ぶことができた…はずです。

おつかれさまでした!


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