瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Aug 14, 2016

祝! 安岡法子さん 論文出版!


瀬戸臨海実験所は平成28年度より教育関係共同利用拠点(事業名:黒潮海域における海洋生物の自然史科学に関するフィールド教育共同利用拠点)第2期として文部科学省から認定され、各種共同利用事業を進めています。 この教育拠点共同研究員として、当実験所をフィールドワークの拠点として活用されている安岡法子さん(奈良女子大学大学院)が、論文を出版されました。

おめでとうございます!


Effects of size and gregariousness on individual sex in a natural population of the Pacific oyster Crassostrea gigas

Noriko Yasuoka and Yoichi Yusa

J. Mollus. Stud. (2016) doi: 10.1093/mollus/eyw020

http://m.mollus.oxfordjournals.org/content/early/2016/07/17/mollus.eyw020

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安岡さんによる論文の概略、解説文は以下の通りです。

  一般的に食用とされるマガキCrassostrea gigasですが、オスからメスへ性転換していることが古くから知られていました。しかしながら、野外個体群における性はあまり調査されておらず、どのような要因が性に影響を与えているかは明らかになっていませんでした。そこで野外調査と野外実験を行い、マガキの野外個体群において、体サイズと集団サイズが性に影響を与えるということを明らかにしました。
  野外調査の結果から、マガキは大きな個体でメスが多く、その傾向は新規定着個体でも同様であることが分かりました。また、他個体と接着して集団でいると性比がオスに偏るということが分かりました。
  集団サイズを変える操作実験を行ったところ、他個体と接着して集団でいる際にはオスからメスへの性転換は抑制され、オスのままでいやすくなっていました。また、メスからオスへの性転換や、繁殖期内での性転換も観察され、マガキの性は可塑的であるということが示唆されました。
  この研究は、笹川科学研究助成を受け、京都大学瀬戸臨海実験所を利用させてもらい得た成果を発表したものです。同一個体を約1年間追跡しての野外大規模実験は、瀬戸臨海実験所を長期間使用させて頂くことで可能となりました。助言やご協力頂きました瀬戸臨海実験所の関係者の皆様に、厚くお礼を申し上げます。
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 これからも、ますます頑張ってください!

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