瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Jun 5, 2015

東大三崎でのドレッジ採集(JAMBIO共同利用・共同研究)

posted by KM

2月に引き続き、5月6-8日に再び東大の三崎臨海実験所に行ってきました。今回の訪問は「三浦半島における浅海性ウミグモ相に関する研究」という課題名での、JAMBIO共同利用・共同研究公募による旅費援助によるもので、技術職員の山本恒紀さん、山内洋紀さんと一緒です。また学振PDの千徳さんも、我々に合わせて三崎を訪問しました。

  初日の夕方に4人が集合。この日は技術職員の幸塚さんに、いろいろと所内案内をしてもらいました。

その後、夕食&お風呂に入るため実験所近くのホテルに行ったところ、何とレストランが既に閉店…。仕方ないので、先にお風呂に入ってから、タクシーで三崎港の方に向かったのですが、連休の最終日という事でほとんどの店が早々に閉められていました。で、とにかく開いてる店に飛び込んで、ようやく夕食(+お酒)にありつく事が出来ました。

翌日は絶好のドレッジ日和。前回のような早朝出発ではないので、余裕を持って出発出来ました。

今回は100 m前後を3回。この深度だと、私のウミグモも千徳さんの目的の単体サンゴも、両方狙う事が出来ます。幸い、虻蜂取らずにはなりませんでした。

前回のようなワイヤー切れのアクシデントもなく、3回とも相当量の砂・泥が採れました。

中にはこんなものも!!(ウミユリの仲間の「トリノアシ」)

船の大きさやドレッジの規模など、ヤンチナとあまり変わらないので、二人の技術職員、山本さん・山内さんとも、いろいろと参考になる事があって大変有意義な訪問となったそうです。

昼前には帰港し、早速篩いがけ。腰に不安を抱える身としては、今回3人もの(力自慢の?)お手伝い要員がいて、大変助かります。

ソーティングでは、「ミクロモンスター展」なるイベントの準備で採集に来ていた八景島シーパラダイスの職員さん達(奥の方)も一緒でした。
ミクロモンスター展は、小型甲殻類を中心とした、三崎臨海が監修・協力した展示イベントです。5月16日から7月12日の予定で開催中ですので、皆さん是非行ってみて下さい。ウミグモの展示もあるとの事、私も絶対見に行きます。

この日の夜は、幸塚さんの音頭取りで交流会をやってもらいました。今回の受入教員で特定助教の大森さんや、船長の関藤さんらが参加してくれました。

船長から船長にお酒がつがれます。お酒の力で敷居も下がり、大変有意義な交流を図る事が出来ました。

歓迎会までにウミグモのソーティングは既に終わっていて、私自身は心置きなく飲む事が出来たのですが、千徳さんの単体サンゴは道半ばという事で、途中で抜け出しソーティングを続け、見事目的の生体を拾い出したそうです(エライ)。

翌日は潮の関係で、午前中は暇する予定だったのですが、歓迎会の時に非常に気になるウミグモ情報をゲットし、その関係で急遽浅場の砂場でドレッジを曳いてもらう事になりました。臨海丸では行けない数mの浅場なので、小型船で向かいます。
船にウィンチがないので、みんなで手で引き上げます。今回は人数多かったのでさほどでもありませんでしたが、技術職員3人で行う時は、相当しんどいとの事です。
早速篩いがけ・ソーティングを行い、ウミグモも数頭採れたものの、残念ながら目的のものは得られませんでした。なので具体的に何かは、今は秘密です。

同じく三崎を訪問していたJAMSTECの清水さんの運転で三崎港に昼食に行きましたが、ほぼ真っ暗で閑散としていた昨夜の様子とは打って変わり、いかにも観光地らしく賑わっておりました。
ここのお店のお薦めはマグロ丼とかき揚げ丼で、皆さん両方楽しめるセット(ハーフ&ハーフみたいなもの)にしていましたが、私は当然かき揚げ丼単体です(左上に写っているのは「マグロ餃子」)。確かにとても美味しかったのですが、単体の分、当然量が多く、適当に味を変えられる他の皆さんと違って、最後の方は少々しんどかったです。

ここで山本さんと山内さんは電車の時間の都合で先に三崎を離れ、私と千徳さんは潮が引いたタイミングで、幸塚さんの案内で近くの磯に出ていきました。
転石をいろいろめくるのですがなかなかウミグモが見つからず、ここの磯にはいないのではと弱気になって他の人に尋ねてみた所、私以外の二人に加え、別の目的で磯に来ていた関藤さんも数頭ずつ既に捕まえていました…。
慌てて千徳さんが集中的に見つけた岩場の転石をめくると一瞬で見つかりましたが、「世界で五本の指に入るウミグモ学者*」と常に豪語している身としては、嬉しいというより、非常に恥ずかしかったです。なのでこの時の写真はありません。
(*世界には(現役の)「ウミグモ学者」は5人もいない。)

今回も非常に有意義な訪問となりました。お世話になった三崎のスタッフの皆さんには、この場を借りてお礼申し上げます。

6月にはJAMBIOのドレッジ調査があるとの事なので、うまく日程が合えば、「例のウミグモ」を求めて再訪する予定です。

No comments:

Post a Comment