瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Jun 26, 2013

ヤンチナドレッジ調査[棘皮動物編]

posted by Mokanishi

Invertebratize!! 

初夏の陽気が漂う中、皆様いかがお過ごしでしょうか?研究員のMokanishiです。 去る6/17日に、SMBLが誇る南紀屈指の調査船「ヤンチナ」によるドレッジ採集が行われました。シリーズ二回目です。一回目については藤本主席研究員の記事をご覧ください。

今回の目標は大きな生き物(カニ・ヒトデ・サンゴなど)です。戦力は、前回よりもグッと増えて技官さんお二人と河村研究員、千徳研究員、M1の(マキシマムザ)凌君、藤本主席研究員、私と勇者Z様(実験所最強戦力)です。風景写真は河村研究員と千徳研究員よりいただいております。

朝九時、調査船ヤンチナ(右の船)に乗り込むソルジャー達。天候晴れ。後は波さえなければドレッジが曳けるはず!








び~~~~ん(移動中)










超あっさりつきました!見よこの鏡のような水面。技官さんも驚くほどのドレッジ日和です。早速ドレッジ投入!!100 mの深海へいってこい!


技官Oさんの卓越したテクニックで、今回も順調にドレッジを深海に送り込みます。照り返しで計測機が見えない?いえ、壊れてるんですって…。

曳網中の隙を見てプランクトンネットをひく河村研究員。一時も無駄にしない姿勢に、プランクトンハンターとしての意地と誇りを垣間見ました。ちなみにいいプランクトンが採れたそうですよ!










しばし待つ





採れました!!石や泥に混じって、カニや貝などがちらほら。少ないと思うなかれ、ドレッジは大型生物の採集に特化した作りになっているので、これでも十分!


ということで調子に乗って二回目。今度は200 m辺りを狙います!











待つこと40分…







さあて深海からドレッジが帰ってきました。今回も入ってるかな…むむ?

めっちゃいっぱい採れました!一回目の量で十分と言いましたが、撤回します!ドレッジの実力を見くびってました。
サンプルに群がる研究者たち。生物研究者冥利に尽きる瞬間です。




さて、ということで今回のドレッジは大成功でした。せっかくなので、採集された生物をシリーズで紹介していきたいと思います。まずは棘皮動物から!

クモヒトデ綱

トゲクモヒトデ科の一種。深海の代表格ともいえるクモヒトデのグループです。 

クシノハクモヒトデの仲間。こいつは深海底を埋め尽くすほどの集団を形成します。紀伊沖にもそのような場所があるのでしょうか。

まだ調べてないのでよくわかりません。実にカラフル。なんかオーラを感じるクモヒトデです。

これはちょっと珍しい。キヌハダクモヒトデ科の一種です。体がぶよぶよの皮で覆われてます。弱りやすいので、このように完品で採れるのは珍しいです。

スナクモヒトデ科の一種。浅いところにもいるやつだと思います。とても小さいので赤ちゃんかもしれません。

ヒトデ綱
モミジガイの仲間?腕が一本再生中ですね。

これはトゲヒトデの仲間でしょうか?腕の先からやけに長い管足を伸ばしています。

ウニ綱
これはベンテンウニの仲間…ではないらしい?針が細長くてとてもキレイですねえ。

ナマコ綱
やけにかわいいのが採れました。触手を出していなくて何のグループかよくわかりません。

他にも珍しい生き物がたくさん採れていますよ~。詳しくは各参加者の報告をチェケラしてみてください!今回の調査でヤンチナを出していただいた技官のOさんとYさん、ありがとうございました!