瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Jun 25, 2013

祝! 座安佑奈さん 論文出版!

サンゴの表面の穴にすむ変わったカニである、サンゴヤドリガニの新種を座安佑奈さんが発見され、このたびその記載論文が出版されました。おめでとうございます!

A new species of Fizesereneia Takeda & Tamura, 1980 (Crustacea: Decapoda:
Brachyura: Cryptochiridae) from Japan
YUNA ZAYASU, KEIICHI NOMURA, KOUTARO SENO & AKIRA ASAKURA
Zootaxa 3681 (3): 257–269
http://www.mapress.com/zootaxa/2013/f/z03681p269f.pdf

この変わったカニについては、座安さんは引き続き研究を続行中で、今後の展開が楽しみです!
posted by AA

この論文ではFizesereneia daidai 和名ダイダイクボミサンゴヤドリガニを新種として記載しました。同属のサンゴヤドリガニ科クボミサンゴヤドリガニ属に属するカニたちはどれも甲の模様が美しいのですが、この新種もメスの甲の前方にある迷路のような模様と、後ろ半分のダイダイ色が鮮やかなカニです。



写真左がサンゴ表面の穴とメス、写真右がオス

本種のタイプ産地は瀬戸臨海実験所の目の前の海、観光スポットとして有名なこの円月島の裏あたりです。タイプ産地とはこの種の基準となる模式標本を採集した地点で、分類学的にとても重要です。こんな観光スポットでも新種がまだいたのですね。

写真はちょうど円月島の穴に夕陽が入った所ですが、もし観光でこの美しい光景を見に来られる機会がありましたら、この周辺の海で、これまで色んな生物が記載されてきたことにも思いを馳せてみて下さい。 これからもこの海が美しく豊かでありますように☆



posted by Yuna