瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Nov 8, 2012

瀬戸内海のクラゲ調査

posted by marikok

[集魚灯点灯中]
11月5~8日に瀬戸内海で、クラゲ調査を広島大学の豊潮丸で行ってきました。 10月に行った大型クラゲ目視調査と異なり、今回は船を港に泊めて、夜間に集魚灯を点灯してクラゲをひきつけます。何が来るかというと…




[遊泳するヒクラゲ]
来ました!ヒクラゲです。傘の大きさは20 cmほど。
ヒクラゲは、冬を中心に瀬戸内海で出現するクラゲで、夜間明るい場所に寄ってくる性質があります。集魚灯周辺にはアミ類やエビ類などの甲殻類プランクトン、それから様々な小魚など多くの生き物も寄ってきますので、それらを効率よく捕食できるメリットがあります。港で夜釣りをする人は、もしかしてこのクラゲを見たことがあるかもしれませんね。でも、決して触らないでください。長い4本の触手には強力な刺胞があり、ミミズ腫れを引き起こすことがあります。

このクラゲの生態は実はよくわかっていません。それを明らかにするための調査が毎年豊潮丸で行われており、わたしもこのクラゲの平衡石の形態を調べるために同行しました。

[顕微鏡をのぞく久保田先生]
また、今回の調査で合計13種のクラゲが確認されました。このうち2種は、瀬戸内海で初めての記録です。4日間の短い調査でしたが、とても充実したものになりました。

広島大学の大塚先生、豊潮丸の乗組員の皆さん、ご協力ありがとうございました!