瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Oct 1, 2012

第3回The Ocean in a High-CO2 Worldシンポジウム参加

米国カリフォルニア州モントレー市にて開催された3The Ocean in a High-CO2 Worldシンポジウム(2012923日から27日、約600-700人規模)に参加してきました

近年、大気中のCO2分圧は1年間に1.5~2.5 ppmのペースで上昇しており、産業革命前は280ppmだった大気中CO2分圧は現在390ppmを超えています。この上昇に伴って海の表層におけるCO2分圧も上昇しており、海中ではCO2が溶け込んだ際に生じる水素イオンH+濃度の上昇(つまりpHの低下)による海洋酸性化が起こりつつあります。私はこのCO2分圧の上昇がバフンウニなどの幼生に与える影響について発表をしてきましたが、この海洋酸性化について物理学や化学、地学、生物学そして社会学などの広範な分野の研究者が4年に一度集まって議論するのが本会議です。私も白浜で鈍った英語力で議論に必死に参加してきました。生物分野では多種多様な海洋生物への酸性化の影響について数多くの研究が発表されており、近年盛んになっている分子生物学的手法を用いた生物応答の機構解明に関する研究を始め、親世代から子世代と2世代(またはそれ以上)にわたり将来予測されている酸性化条件に曝露した際にみられる適応的な応答や、酸性化と高水温の共作用について調べた研究などが興味深かったです。また、どのように教育現場などで海洋酸性化についての知識を伝えるかを勉強するワークショップもあり、海洋酸性化の認知度が上がってきているのを感じました。

[ジャイアントケルプ]
また、ここモントレーには世界的に有名な水族館Monterey bay aquariumがあり、こちらも見学してきました。

背の高いジャイアントケルプが自生している大型生態系展示水槽から美しいクラゲ・クシクラゲ水槽群、タツノオトシゴ・ヨウジウオ水槽群、大型タッチプール、望遠鏡による野外のラッコ観察などなど時間がいくらあっても足りないほど、規模が大きく、また楽しめる水族館でした。  




[シーネットル]

[リーフィーシードラゴン]


教育用の展示模型の多さも目を惹きました。









 

モントレーはジャズ文化が盛んなサンフランシスコの近くに位置しています。夜はモントレー市内の広場で行われていた本場のJazzライブに酔いしれました。





(posted by 諏訪)