瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Sep 14, 2012

平成24年度 水産増殖懇話会 第1回講演会

[懇話会ポスター]
日時:平成24年9月14日(金) 13:00~17:00
場所:水産大学校、山口県下関市
テーマ:最近のクラゲ研究とその水産増養殖への展開について

大量出現による漁業被害で有名になってしまったクラゲですが、水圏における生態的機能や食品等への利用など、多角的な側面からの研究紹介と、研究成果の水産増養殖への展開についての意見交換を目的として、100人規模の講演会が行われました。

わたしは「クラゲの平衡石を用いた日齢推定」というタイトルで発表してきました。クラゲがいつ、どこで、どんな環境で生まれるかがわかっていなければ、被害防止も有効利用も難しくなります。そこで、クラゲの齢指標として平衡石を提案し、これまで平衡石についてわかったこと、平衡石を用いた日齢推定によってわかったこと(クラゲの遊離時期、場所、環境)をまとめてお話ししました。

他にも、深海に生息するポリプ群集の発見、クラゲと他の生物の関係、クラゲの食品利用、クラゲ毒についての最新の研究成果が紹介されました。 発表を聴きに行くことの利点の1つは調査の臨場感を共有できることだと思いますが、演者の先生が実際にクラゲに刺されて刺胞の効果を調べる実験はとっても痛そう!でした。調査とはいえ、なかなかできることではありません。

この講演会の要旨は、日本水産学会誌の第79巻に懇話会ニュースとして掲載予定です。

(posted by marikok)