瀬戸臨海実験所公式ブログ ‐ 地球の海と生命を科学する人々の日常。

Jul 12, 2012

海底洞窟のクマムシ調査


どうも、学生の藤本です。

珍しい 面白い すごいといった形容詞がつけられそうなクマムシを求めて、沖縄の海底洞窟(宮古島周辺と沖縄島周辺)にクマムシを採りに行ってきました。

海底洞窟は、人が潜れるほどの深さにあっても、深海にいるようなグループの生き物がいたり、海底洞窟特有の形をした生き物がいたり、珍しいものを探しに行くにはうってつけの場所。その分、真っ暗であること、泥を舞い上げてしまうと懐中電灯があっても視界が大変悪くなってしまうことなど危険を伴う場所でもあります。ペーパースキューバダイバーで潜水士免許も持たない私は、地元の熟練ダイバーさんたちに海底洞窟内の砂泥の採集をお願いして、船上でぼーっと待っているだけでした。沖縄の陽射しは痛かったです。

私の現地での仕事は、研究室に持って帰るサンプルの量を少なくするためのサンプル濃縮。この濃縮作業が大変で、毎日夜中まで作業が終わりませんでした。これはこれで大変ですが、海のクマムシのような砂の隙間にいる小さい生き物を専門としていますと、現地での調査よりも、研究室に帰ってからが本番です。採ってきたサンプルにクマムシがいることを信じて、何か月もかけて、顕微鏡を覗きながらクマムシを探し続ける毎日がこれから始まります...。



写真(上):海底洞窟の入口。この奥は真っ暗。





写真(下):ある海底洞窟内の奥になぜか設置されていたお酒。これは一体何なのでしょう。



<この2つの写真は、調査をお願いしたダイバーさんたちに撮っていいただいた写真です。>


この調査は、公益財団法人日本科学協会の笹川科学研究助成を受けて行いました。また、私一人では到底実現できなかったこの調査に協力してくださった皆様ありがとうございました。
(Posted by 藤本)